The Country of the Working Class
イギリス人といえばワーキングクラス - 1
あなたは、“イギリス人”と聞いて、何を思い浮かべますか?
アフタヌーン・ティーや紳士淑女、故・ダイアナ妃、あるいは背広にコウモリ傘とボーラーハットのビジネスマン、ブランドといえばバーバリー、百貨店といえばハロッズ、車はロールスロイスなどでしょうか。
確かに間違いではないのですが、これらはどれも庶民の日常に登場するものではありません。
イギリスをよくご存知の日本人でも、ロウアーミドルクラス(下層中流階級)とワーキングクラスの人々の生活はあまり知られていません。
トニー・ブレア元首相がワーキングクラスの出身であることは有名ですが、ワーキングクラスの家庭と暮らしがどんなものであるか、想像したこともないのではないでしょうか?
「はじめに」でもふれましたが、イギリス人の8割から9割が、ワーキングクラスに属しています。
ですから、イギリス人と言えば、それはワーキングクラスの人と言っても過言ではないのです(イギリスの階級制度については、また改めて)。
そこで、今後このブログに、「イギリス人」という言葉が出てきたら、特別な説明のないかぎり「ワーキングクラス“イギリス庶民”」のことだと思ってくださいね。