The Lifestyle of the Working Class in England
イギリスの家庭の1週間 - 1
ではさっそく、私の両親がどんな1週間を過ごしていたかをご説明しましょう。以下に示した1週間は、イギリスのワーキングクラスの人々の典型的な生活と思っていただいて差し支えありません。
Sunday 日曜日
朝は、くつろいで思い思いの時間を過ごします。ゆっくり寝ていてもいいし、早く起きて静かな街並みを散歩したりもします。朝食のメニューは、その日の昼食、夕食に何を食べるかによって決まります。
日曜日は伝統的に休息のための日なので、仕事や大きな掃除はせず、家族でのんびりします。そして午前10時をまわったころから、我が家はもちろんのこと、近所の家々からもお母さんたちがお肉や野菜をローストするいい匂いがただよってきます。日曜日は、お料理(おもにベイクやローストといったオーブン料理)をつくる日なのです。
Monday 月曜日
朝は、洗濯の時間です。お天気のよい日には屋外に干し、雨なら屋内に干します。週末に着る服は汚れないので隔週ごとに、制服は毎週洗濯します。もしこのときに洗濯物をうっかり洗濯カゴに入れ忘れてしまったら、忘れ物だけを洗うのはもったいないので、次の月曜まで待たなくてはなりません。これは洗剤と水と電気代の節約のためです。
洗濯を週に1度しかしないので、イギリス人がウイークデーに着用する服を買うときには5枚ずつ買うのが常識です。イギリスでは、学生の制服はブレザーやスカートだけでなく、下着のパンツや靴下、ブラの色まで決められているので、すべて5枚(組)づつ揃えます。父も仕事着であるオーバーオールなどは、5着持っていました。
Tuesday 火曜日
夕方になると母は、必要なものにはアイロンをかけ、すべての洗濯物をたたんで各クローゼットにもどしていました。
Tue.Wed.Thr.火・水・木曜日
簡単な食事の用意と、夕食後にその日に使った鍋や食器類をまとめて洗うほかには、家事は基本的に行ないません。我が家は室内で犬を飼っていたので、例外として毎日カーペットに掃除機はかけていました。