The Lifestyle of the Working Class in England
イギリスの家庭の1週間 - 3
Saturday 土曜日
早朝から、買い物リストを完成させるために戸棚類に収納されている食料や日用品のストックの最終チェックをします。
ちなみに冷蔵庫の表扉にはいつもマグネットのついたメモ帳が貼りつけてあり、家族が何らかの食材を使いきったら、その都度メモしておきます。そうすれば、いちいち冷蔵庫を開けたまま長い時間をかけて足りないものをチェックする必要がなくなります。これは電気代の節約にもなります。
また、多くの家庭が、ベッドシーツ類の交換やバスルームなどの面倒な掃除は土曜日の朝にやります。これは“イヤなことは全部すませてから、気持ちよく週末を迎えたい”という思いからです。
その後は朝食をすませてから、父の運転で家族揃って郊外の大型マーケットへ1週間分の食料と日用雑貨の買い出しに出かけます。
買い物前にお腹を満たしておくことは、買い過ぎの防止に役立ちます。
また品物の購入は、すべて母がつくった「買い物リスト」に沿って行なわれます。
買い物は、ちょこちょこ買うのが結局いちばんのムダ遣いになります。その最たるものがコンビニです。ちょこちょこ買いの弊害は、毎回の額が小さいわりに何枚ものレシートが溜まるので、それらを後日、家計費に記入するのが億劫になってしまうという点があげられます。いったん「大した金額でもないし、まっ、いっか…?」という悪循環に足を踏み入れてしまうと、出費は雪だるま式にかさみ始めるのです。
夜は遊ぶ時間です。仕事も料理も掃除もしません! 日曜の朝は寝坊ができるので、土曜の夜は外出をしたり、夜ふかしをします。土曜日は、1週間のキツい仕事を無事終えたことお祝いをする日なので、イギリス人はみんな土曜日の夜を満喫するのです。そしてがんばった自分たちへのごほうびも兼ねて、家族で中華料理やインド料理店のテイクアウト・ディナー(店で食べるより安いのです)を楽しんだりもします。